世界有数のパワースポット ネパールのご紹介
ネパールという国について
皆さん、ネパールという国を知っていますか?
ネパールは、ヒマラヤの南、ふもとに横たわる、中国とインドに挟まれた小さな国です。
面積は147,181km2(世界93位) 、人口は2,650万人。
首都はカトマンドゥです。
主食はスパイスを使った料理でお米中心、気温は年間を通じて変化が少なく、さらにヒマラヤに近いほど標高が高いため涼しくなり、南に下るほど気温が上がります。
仏陀が生まれた国ネパール
仏陀がインドで悟りを開き、仏教を始めたことはご存じの通りかと思いますが、実は、仏陀はもともと現在のネパールで生まれています。
生まれた町の名前は「ルンピニ」。
ちょうど、インドとネパールの国境から少し北(ネパール側)に行ったところにある町なんです。
仏陀はネパールで生まれ、そこから南下し、インドのブッダガヤという街で悟りを開きます。
そして、ガンジス川の流れる有名な「聖なる町」ヴァラナシ(ベナレス)という街の近くで最初の説法を行います。

その後、仏教の教えを広めながら、最後は母国であるルンピニに戻ろうとしたそうですが、道半ばで寿命を迎えることになります。

車も電車もなかった時代、何日、何か月、何年という月日をかけて、ネパールからインドへ移動したのですね。
今となっては、決してとても遠い場所ではありませんが、当時の交通インフラや、世間の価値観、常識などを考えると、およそ99%の人たちが生まれた町で育ち、一生を終えるのに対して、人生について深く悩み、その悩みを抜け出すために遠く離れた町まで移動し一生を終えた仏陀のスケールの大きさを感じます。
カトマンズは歴史都市
カトマンズは、ネパールの中でも最古の歴史の息吹を感じられる町ではないでしょうか。
スワヤンプナート寺院、ボダナート、パシュパティナート、ダルバール広場、バクタプル等、本当に多くの歴史的な遺産が、市内に点在しています。
これ全部を見ようとすると、車をチャーターして丸2日は必要です。
さらにカトマンズには、古来から伝統的に承継されてきた「クマリ」という生き神信仰が続いています。
小さな女の子が、クマリという巫女に選ばれて、、市内にあるとある建物の中でシャーマンとして生活します。

彼女は神様からメッセージを受け取り、国王はそれを国政に活かして国家の統治を行ってきました。
昔は、ネパール各地の都市にクマリがいたそうなのですが、今はほとんどの町から姿を消してしまったということです。
時代の流れの中で、日本も例外ではありませんが、多くの集落は統合され、統治権を奪われていったのでしょう。
それに伴って、クマリも少しずつ減っていたのではないか、と思います。
その合従連衡の時代の中で、クマリのいるカトマンドゥが、ネパールの首都として君臨することになったことからも、その土地、そしてそれにまつわるクマリの力は相当に大きかったのだろうと考えます。
昔は、クマリに選ばれることは特別なことで、身内や親族は子供がクマリに選ばれるととても喜んだそうです。
しかし、現代はそうではありません。
感受性の高い幼少期を、いくら神様に仕えるため、国を守るためとはいえ、小さな建物に閉じ込めて生活させることに抵抗を持つ人たちも増えています。
これも一種、時代の流れなのだなぁと感じます。
クマリ制度は、これから後、いつまで続くのでしょうか。
ポカラの自然の美しさ
カトマンズから西に飛行機で1時間弱移動すると、そこにはポカラという小さな町があります。
ここは本当に美しい街です。
ヒマラヤ山脈の麓にあり、トレッキングの登山道の入り口がある町です。
冬場になると、雲がかからなくなるため、天気が良ければヒマラヤを一望することができます。
ポカラには、自然のアクティビティが沢山あります。
川に行けばカヌーやラフティングができ、山に行けばパラグライダーをすることができます。
カトマンズの喧騒と違って、人も車も少ない、とても静かで素朴な街です。
ゆっくりしたいのであれば、ポカラに長期滞在することをお勧めします。
そうはいっても、1日あれば市内をすべて回ることができてしまうほどの小さな町ですけどね!

そして、アーユルヴェーダやシンギングボウルなどのボディセラピーもお勧めです。
もちろん、カトマンズでも体験することはできます。

でも、ポカラののんびりした雰囲気の中で、丸1日、プログラムによっては10日間程の長期プログラムも体験することができます。
日本でやろうとすると、とても多額の費用が掛かることを考えても、時間のある方は是非ポカラで体験してみることをお勧めします。
あの世とこの世の境目にある聖なる国ネパール
私が初めてネパールに行った時の感想は、「あの世に近い」というものでした。
ヒマラヤに近いという、場所による影響でしょうか。
特にポカラについては、とてもエネルギーが澄んでいて、全体的に軽い感じの印象を受けました。
そこに住む人達の生活感はもちろん感じられるのですが、自然との距離が近いからか、なんだか人間が自然の一部として生活圏を作り上げているような印象を受けました。
さらに、私達のような物質文明による汚染が少なく、大型のショッピングセンターも、大画面広告も、派手な飲食店もありません。
その地域で提供されている様々なサービスは、絵画や手作り製品の販売、そして、サービス系では上述したセラピーやボディワーク、瞑想、ヨガといったものが大部分を占めています。
物質よりも精神を重視したライフスタイルができているなぁという感想を持ちました。
ポカラに一度行くと、カトマンズの人や車の多さ、クラクション、土埃などが嫌になるのですが、それでも歴史的な遺産を訪れたり、少し町から離れた場所へ行くと、脈々と続く「ネパールらしさ」に触れることができます。
近年のトレッキングブームにより、ついに東京からカトマンドゥ行きの直行便が就航することになったというニュースを見ました。
もし興味がある方がいらっしゃいましたら、是非一度ご訪問してみてください。
少しゆっくり、体と心のケアをすることを忘れずに。